- こける
- I
こける(接尾)〔動詞下一段型活用〕動詞の連用形に付いて, その動作が盛んに長く続いて行われる意を表す。II
「笑い~・ける」「眠り~・ける」
こける【痩ける】(1)肉がおちる。 やせる。「ほおが~・ける」「やせ~・ける」「~・けたる手をさし出し/色懺悔(紅葉)」
(2)古めかしくなる。 老成する。III「老僧比丘尼の~・けたが/史記抄 4」
こける【転ける・倒ける】(1)安定を失って倒れたり転がったりする。 ころぶ。「~・ける機会(ハズミ)に手の物を取落して/にごりえ(一葉)」「(柑子ガ)ころころと~・けて行く程に/狂言・柑子」
(2)あまり良からぬことをする。「今時の楽(タノシミ)を見るにつまる所みな女色へ~・けるなり/洒落本・京伝予誌」
(3)女が男に体を許す。「~・けりやこそいとど娼子(ゲイコ)の目出たけれ/洒落本・粋好伝夢枕」
(4)芝居が当たらず客が不入りになる。倒けつ転(マロ)びつ倒れたりころがったり。 あわてて走るさまをいう。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.